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腎臓の簡単なまとめ [解剖学 ]

今回は泌尿器、腎臓について考えていきたいと思います。
この辺りは
解剖学、生理学、一般臨床、病理といったところの知識を複合的に考えていくことで理解が深まるのではないでしょうか

ポイント
*腹膜後器官
*左右一対、インゲン豆状、暗赤色。
*右腎は半椎体低い(肝臓あるため)
*外側より腎皮質→腎錘体(腎髄質)→腎乳頭→腎杯→腎盂→尿管。

*腎小体と尿細管でネフロンという。
*腎小体=糸球体とぼうまん嚢
*腎門を通るのは腎動脈、腎静脈、尿管。


<正常な腎臓の主な働き五つ>
1、血液中の老廃物を排泄する
2、血液中の水分や塩分などの電解質のバランスを一定に保つ。
3、血圧調整
4、ビタミンDの活性→骨を丈夫にする
5、造血ホルモンエリスロポエチンの分泌

腎不全になるとこれらの働きが障害されるわけですが、
末期腎不全にまでなると尿毒症とよばれる一連の症状が全身臓器に出現してきます。

筋骨系:
骨ミネラル障害、アミロイド関節症

血液: 
貧血、容血

電解質:
代謝性アシドーシス(クスマウル呼吸)
高カリウム低カルシウム血症

心血管:
うっ血性心不全、浮腫、高血圧

消化器:
おう吐、消化管潰瘍

内分泌:
2次性の副甲状腺機能亢進症

その他、易感染性、色素沈着など







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組織について 解剖学総論 ポイント [解剖学 ]

この辺りはどんな分類に別れてるのかを考えていくのがいいんじゃないでしょうか。
組織は大きく4つに分類

1 上皮組織:○○○扁平上皮など

2 支持組織:繊維性結合組織
     脂肪組織
     軟骨組織
     骨組織
     血液リンパ組織

3 筋組織 
4 神経組織 

です。 

試験問題としては
上皮組織においては単層なのか重層なのかなど出題しやすいと思いますのでよく理解しておくのがいいと思います。
この辺りはまた別の機会に考えていきたいと思います。

個人的によく勘違いしてしまうものに
今あげたように組織は大きく4分類にわけられるわけですが

1上皮組織
2支持組織
3筋組織
4神経組織

2の支持組織は
 骨組織
 軟骨組織
 血液組織 
などであって筋組織は支持組織ではないというこなんですね。
なんとなく筋って体を支持しているような感じがするのは私だけでしょうか、、、

また支持組織の繊維性結合組織は
密性と粗性の二つにわけられるのでここも注意をようします。

話は変わりますが人間の体は表面から
表皮
真皮
皮下組織

に層をなしていますが

それぞれの層がどの組織に分類されてるのかは確認しておくといいと思います。

表皮:上皮組織(単層扁平上皮)
真皮:支持組織(密性の繊維結合組織)
皮下組織:支持組織(粗性の繊維性結合組織)
 
です。

真皮は上皮組織ではなく支持組織なんですね~

この辺りは国家試験でも気をつけたいところですね。








舌の支配神経 ポイント [解剖学 ]

舌の支配神経です。
舌は
運動-味覚-感覚の三種が支配。

運動:舌下神経

舌の後3分の1の味覚:舌因神経  
舌の後3分の1の感覚:舌因神経

舌前3分の2の味覚:顔面神経 
舌前3分の2の感覚:舌神経

*舌神経:三叉神経第3枝(下顎神経)の一部

*舌後はどちらも舌因神経とだけでも覚えておけば
テストには有利だと思います!

IMG_20151218_075844.jpg
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脳神経 手っ取り早く得点するポイント [解剖学 ]

脳神経といえば
「嗅いで視る動く滑車は三又で・・・」
っていうかんじでⅠから?まで覚えた方も多い
と思いますが
国家試験だったり学校のテストでは
それだけでは点が取れるっていうことは
あまりないですよね・・・
ただ脳幹の位置関係をしっかりしていれば
順番どうりに覚えているだけで解ける問題も
けっこうありそうですね。

脳幹は上から間脳、中脳、橋、延髄
の順番になっていますがやはり
この順番で覚えるのがいいと思います
IMG_20151217_113941.jpg

間脳(視床、視床下部)は脳幹には
含めないことのほうが多いとおもいますが
なんども間脳、中脳、橋、延髄と
リピートして覚えるのが吉。
脳幹に含まれないのはどれか?
なんて問題もあったりします。
主な神経核は以下のとおりに存在します。 
中脳
 Ⅲ 動眼神経
 Ⅳ 滑車神経 
 Ⅴ 三叉神経

 Ⅴ 三叉神経
 Ⅵ 外転神経 
 Ⅶ 顔面神経 
 Ⅷ 内耳神経

延髄
 Ⅸ 舌咽神経 
 ⅹ 迷走神 
 11 副神経 
 12 舌下神経

そもそもこの番号は
神経核の位置によって上から
つけられたもの だったと記憶しています。 神経核が脳幹のどこにあるか
問うてくる問題も

ちらほらあるので間違えたくないですね。
そしてなんといっても脳神経は
機能性能別に覚えておくのがいいと思います

脳神経は性質的見て

(感覚神経のみ)
 Ⅰ嗅神経 
 Ⅱ視神経
 Ⅴ三叉神経(運動性一部ある。咀嚼筋)
 Ⅶ内耳神経

(運動神経のみ)
 Ⅳ滑車神経(上斜筋)
 Ⅵ外転神経(外側直筋)
 11副神経(胸鎖乳突筋・僧帽筋)
 12舌下神経(舌筋)

(運動性と副交感神経)
  Ⅲ動眼神経  
  運動性(上直筋・下直筋・内側直筋
        下斜筋・上眼瞼挙筋 ) 
  副交感性(毛様体筋・瞳孔括約筋)


(運動と副交感神経と感覚神経)
 Ⅶ顔面神経
   運動性(表情筋)
   副交感性(涙腺・口蓋腺
           ・顎下腺・舌下腺)
   感覚性(舌前3分の2の味覚)

 Ⅸ舌咽神経 
   運動性(茎突咽頭筋)
   副交感性(耳下腺)
   感覚性(舌後3分の1の味覚)
                          ( 頸動脈小体・頸動脈洞)
                          (血圧調整)

 10迷走神経    
  運動性(喉頭筋 発声に関わる)
  副交感神経(が大半を占める。)
    (ヘーリングブロイエル反射) 
  感覚性(血圧の調整などいろいろ)


の4つに分類することができます。

感覚神経のみや運動性のみのものは
そんなに難しくないとおもいますが
混合性のものはちとややこしくなってきますね。
三叉神経第三の枝の下顎神経は
運動性のものも含まれているので注意をようします。 
ここは咀嚼筋と絡めてよく問われるところですね
しっかりと理解したいものです。



解剖学 孔を通るもの まとめ [解剖学 ]

眼窩上孔 眼窩上神経
        (三叉神経V1眼神経)
正円孔  上顎神経(三叉神経V2)
卵円孔  下顎神経(三叉神経V3)
棘孔  (神経は通らず)

眼窩下孔 眼窩下神経
        (三叉神経V2上顎神経)

茎乳突孔  顔面神経
頸静脈孔  舌咽神経Ⅸ⑨ 迷走神経Ⅹ⑩ 
      副神経Ⅺ⑪  

上眼窩裂  動眼神経Ⅲ、滑車神経Ⅳ④ 
      外転神経Ⅶ⑦  
      眼神経(三叉神経①の枝)
大孔(後頭孔) 副神経⑪Ⅺ、延髄 
視神経管   視神経、眼動脈  
頸椎の横突孔 椎骨動脈・静脈 
斜角筋隙  腕神経叢、鎖骨下動脈  
手根管  正中神経、深・浅指屈筋   
     撓側手根屈筋、長母指屈筋
鼡径管  男:精索,女:子宮円索
大座骨孔 梨状筋
小座骨孔 内閉鎖筋の腱、陰部神経 

梨状筋上孔 上殿神経、上殿動・静脈
梨状筋下孔 下殿神経、下殿動・静脈 
      坐骨神経、陰部神経
筋裂孔 大腿神経、腸腰筋
血管裂孔 大腿動・静脈

閉鎖孔 閉鎖神経、閉鎖動・静脈
横隔膜(腹側より)
 大静脈孔 下大静脈
 食道裂孔 食道、迷走神経
 大動脈裂孔 胸大動脈、胸管など
*裂孔なのか孔なのか注意する
参考過去問
第20回 午前43
横隔膜の食道裂孔を通るのは何?
A 食道 迷走神経

第14回 午前36
横隔膜を下行大動脈、下大静脈および食道がつらなるか?
A ×

第13回  午前28
手根管を通るものは?
A 正中神経、深・浅指屈筋など

第17回 午前2 必修
閉鎖神経は鼡径管を通るか?
A ×
鼡径管をとおるのは精索や子宮円索

第20回 午前54
上眼窩裂を通るものは?
A 動眼神経、滑車神経、外転神経、眼神経

第18回 午前56
卵円孔を通るものは?
A 下顎神経









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